もともとこの辺りは安佐郡可部町でした。そしてこの可部駅周辺が旧可部町の中心駅でした。可部町が広島市に編入されたのが昭和47(1972)年4月のこと。現在では広島市安佐北区の中心地であり駅周辺部には公共施設が点在しています。同区役所は駅より徒歩10分ほどのところにあります。広島市街地への通勤圏とあって近年は宅地化が進んでいます。
可部線は昭和44(1969)年7月に横川~三段峡駅までが全通しました。横川より可部までは電化されていて(昭和3年)、広島市街への通勤客などで乗降客数も多く電車も数多く運転されているのですが、この可部駅より三段峡駅までは非電化のローカル線で乗降客数も少なく、周辺の人たちの足は車が主となりました。乗降客数は減少の一途をたどり、ついにJR西日本は可部線の部分廃止を決定。惜しまれつつも平成15(2003)年12月1日(営業は11月30日まで)付けで可部~三段峡の46.2km、21駅が消え去りました。
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